DAHONは、Dr.David Honがアメリカ・カリフォルニアのヒューズ・エアクラフト社で、 レーザー工学の研究を行っていた1970年代に産声を上げます。
ヒューズ・エアクラフト社では、後にNASAのスペースシャトルや軍需産業等に使われる、 画期的なレーザー技術を生み出し、多くの重要な開発に成功を収め、米国特許を取得していました。
しかしDr.Honはその画期的な技術も結局は戦争の道具にされる事にと危惧し、 科学者としての良心が戦争の為の研究開発をする事に徐々に疑問を感じさせるようになります。
そんな時にオイルショックが起き、多くの人がガソリンを求めて長蛇の列を作る光景を目の当たりにします。
その中で、Dr.Honも同じように長時間並びながら、石油に依存して地球を汚し続ける世界に危機感を覚えます。
「移動手段として全ての要素を満たす自転車は折りたためる自転車しかない。
そんな自転車があれば多くの人々が、自分自身にも地球にも優しい移動手段として喜んでくれるのではないか?
それが地球の未来を変えるのではないか・・・」彼は自分の良心と向き合って生きる道を選択します。
そして1982年、ついに輝かしい第一号機が世に送り出されたのです。
その後、ジェネーブでの国際発明協会から銀メダルの受賞をはじめ数多くの賞を次々と受賞していきます。
Dr.Honは夢を共有する自転車メーカーを世界中で探しましたが、博士の画期的な自転車に対して大手の自転車メーカーは見向きもせず、 自ら300万ドルの資金を集め台湾に工場を造り、1983年にはDAHONフォールディングバイクを自社で作り始めます。