自転車の本場・イギリスのリヴァプールで「Harry Quinn」は誕生しました。
1890年、創業者ハリー=クインの父親がイギリス・リヴァプールに「Coronet Cycles」という 自転車工房を開いたことが始まりです。
ハリーはその工房で兄弟や姉妹と一緒に働き、自転車づくりの基礎を身に付けていきました。
1950年、ハリーは兄弟達と「Quinn Bros Cycles」を開業します。
変わらずリヴァプールを拠点とし、自らをフレームビルダーとして父から受け継いだ技術で 唯一無二に磨きぬいた、優れた自転車を多く作り、後に自らのブランドを持つことになる テリー・ドランらへの後進の指導・育成にも力を注いだことからイギリスの自転車業界に 強い存在感を及ぼす存在となりました。
しかし、ハリーは片目の視力を失ってしまい、1977年には会社の売却に追い込まれてしまいます。
それでも自転車への情熱は尽きることなく、マスター・フレームビルダーとして工房に留まり 自転車を作り続けます。
1980年、息子のピーター・クインと共に「Harry Quinn」の商標を取り戻し、ビジネスの舞台を ウェールズのセント・フローレンスに移し店舗を構えました。
以来、有名な自転車競技の選手へ 車体を提供したり、数々のレースを主催し、多くのサイクリストに愛され、レースでも活躍する 一大ブランドになりました。
そうして、ハリーは2009年、92歳にて永遠の眠りにつきました。
2016年、Harry Quinn社より全てのブランド権利を取得し「Harry Quinn」は日本で蘇りました。
「Harry Quinn」が手掛けてきたクラシカルなデザインを活かし今までの「Harry Quinn」にはない 折りたたみ自転車やミニベロなど全く新しい自転車を創造した新生「Harry Quinn」が誕生しました