クロスバイクってどんな自転車?

クロスバイク(CROSSBIKE)とは

マウンテンバイクとロードバイクを足して2で割ったようなスタイルの 自転車をクロスバイクと呼びます。(トレッキングバイクやフィットネスバイクとも呼ばれます)

MTBとROADをクロスさせた自転車だからクロスバイクと呼ぶのか? ロードバイクでオフロードも走行してしまうレースのシクロクロスという種類の自転車から 名前を拝借したのかは定かではありません。

装着されているパーツや自転車のコンセプトを考えると、 流れとしては「スポルティーフ」と言う中長距離走行用の自転車から、フラットハンドルの「フィットネス」と言うタイプのクロスバイクがになり、 それが現在の「クロスバイク」に進化したように思えますが、 現在でもクロスバイクとはこういう自転車!!と言う確固たる決まりがある訳では無いですから 各ブランドでもコンフォート、シティーパス、トレッキング、トランスポートなどと 呼び方は随分違い、もちろん販売店によっても呼び方は違うと思います。

ただ、最近は随分クロスバイクと言う呼び名が浸透してきましたから 「クロスバイクってこんなのだよね...」と言う大まかな形は見えて来ているとは思います。

オフロードへは行かないけれど、ロードバイク程段差や路面状況などを 気にせず走れ、通勤や通学、チョットしたツーリング等に向いている スポーツ自転車の入門用と捉えて頂ければ良いのですが、 自転車の紹介をさせて頂く上で、ある一定の線引きは必要になりますから、 当店で言う「クロスバイク」の基準をご説明させて頂きます。

基本的にブレーキはディスクブレーキやVブレーキと言うマウンテンバイク用の物で、ハンドルはフラットハンドルか、セミアップハンドル。 一部、女性向等に作った26インチモデルもありますが、基本は700Cというタイヤサイズになります。 サスペンション付き/サスペンション無し。マウンテンバイク用コンポーネント/ロードバイク用コンポーネント、泥除け付き/無し、など 種類によってごっちゃ混ぜの為、実際の所はこれくらいしか決められません。

また、クロスバイクの中でもちょっとした街乗り重視の物から サスペンション付きで若干の凸凹道を行けるようにした物。 ロードバイクに近い物など CROSSBIKEの中でも沢山種類が出てきてしまっておりますから それらを当店では(次項)大きく2種類に分類しています。 自転車を選ぶ際の参考にして見てください。

クロスバイクの種類

フィットネスクロスバイク

こちらはフラットバーロード(後述)に近いスタイルですが、 クロスバイクの中では長距離、高速巡航を意識したモデルです。

タイヤは700x28c(幅28mm)〜32c(幅32mm)と言う少し細めの物を装着し、 駆動系はクロスバイク用、上級車種はロードバイク用のパーツを使用する事が多いです。


ハイブリッドクロスバイク

基本はフロントサスペンションが装着され、 多少の砂利道や林道なども走破出来るようにしたタイプの物を言います。 ハイブリッドモデルは、700x35c(幅35mm)〜40c(幅40mm)のやや凸凹があるタイヤが装着され、 駆動系はクロスバイク用や、マウンテンバイク用のパーツを使用する事が多いです

クロスバイクとフラットバーロードの違い

お客様からフラットバーロードと、クロスバイクのフィットネスモデルは 何処が違うの?と言う質問が良くあります。

どちらも形は似ているのですが、 フラットバーロードは、ロードバイクのドロップハンドルを真っ直ぐハンドルにした自転車で、 クロスバイクのフィットネスモデルは、クロスバイクの中でも、よりフラットバーロードに近づけたモデルとなります。

以前は、マウンテンバイクなどオフロードバイク用のカンチブレーキやVブレーキを使用し、 フレームリアエンド幅が135mmの物を 「クロスバイク」 。

ロードバイク用のキャリパーブレーキを使用し、 フレームリアエンド幅が130mmの物を 「フラットバーロード」 と分けていましたが、 現在は、ロード用ホイールにVブレーキをつけている物などが沢山ありますので、 ロードバイクのハンドルを真っ直ぐに交換しただけの物を「フラットバーロード」。 それ以外を「クロスバイク」と分類させて頂いております。

また、MTB用のカンチブレーキやVブレーキが装着されるクロスバイクのフィットネスモデルは、 タイヤとブレーキ(フォーク)の隙間が広く、リムの太さにもよりますが、 後からタイヤを太くする事や、タイヤをロードレーサー並に細くする事もでき、 フルカバーの泥除けが取付出来る物もあります。(車種によって異なります)

しかし、キャリパーブレーキのフラットバーロードは、タイヤとブレーキの間に隙間が殆ど無く、 泥除けはもちろんですが、タイヤを太くする事は出来ません。(細くは出来ます) タイヤの可変性ではクロスバイクのフィットネスモデルに軍配があがりますが、 キャリパーブレーキが取付されるフラットロードは、後々ドロップハンドルと ロード用シフトレバー付ブレーキレバー(STIレバーと言います)に交換する事で ロードバイクの形にする事が出来ます。

※実際には同じ寸法のフレームでも、ドロップハンドルの場合とフラットハンドルの場合の 適正サイズは異なりますから、構造的には出来ると言うだけです。